ル・パスールは、アルマニャックが今も農場でひっそりと息づいているガスコーニュ地方の奥地にあるセラーで、その源泉に直行する独立系ボトラーである。彼は生産者と直接仕事をし、中間マージンを省く。試飲し、選別し、移動式瓶詰め車でその場で瓶詰めする。彼が追い求めているのは、土地、ブドウの木、そしてその背後にいる人々について、何かを語ることのできる樽なのだ。
60年代まで、アルマニャックは基本的に農家の貯金箱だった。良い年には蒸留し、セラーで熟成させた。不景気の時は、少し売ってしのいだ。それらの古い樽の多くは、忘れ去られたまま、あるいは誰かが明るみに出してくれるのを待つだけで、まだそこに置かれている。そこでル・パスの出番だ。彼は、生産者が農場をボトリング工場にすることなく、眠っている在庫から価値を見出す手助けをする。
添加物もトリックも使わない。希釈も、砂糖も、着色料も、冷却ろ過もしない。あなたが飲むものは、まさに彼が味わい、共有する価値があると判断したものなのだ。どのボトルも1つの樽から造られており、それが表れている。アルマニャックをありのままに味わいたい人のための、生真面目で正直なアプローチだ。
ル・パスールはロマン・デュテュイユの作品であり、彼は本物のアルマニャックの味を持つ、訓練を受けた数学者である。その経歴は、どのボトルにも静かに、しかし意味深く表れている。それぞれのラベルには鍵穴があり、彼が特定の生産者とその隠れた在庫への扉を開いていることを象徴している。その鍵穴の左下をよく見ると、数式が書かれている。これは単なる見せかけではない。ひとつひとつが慎重に選ばれ、ドメーヌや家族、あるいは樽にまつわるストーリーと結びついている。これらは個人の鍵であり、発見し、分かち合い、楽しむ準備が整ったアルマニャックへの道を開く方程式なのだ。